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担当教員紹介

 

担当教授・・・深井忠先生

・プロフィール・・・ココをクリックしてください

・深井先生より、2年生の皆さんに​ひとこと

 

 この研究会は財務会計を中心に扱うゼミです(不正会計の分析を中心とした会計監査も最低限は習びます。これは企業価値評価の前提でもあります)。参加希望される2年生のモチベーションは、希望される進路によって異なるでしょうから、一般企業への就職を考えている方と、公認会計士や税理士などを目指している方に分けて、この研究会で学ぶ意義をお話ししたいと思います。

・一般企業に進みたい方

 会計は、会社の経理部だけが知っていればいいものではありません。経営トップはもちろん、経営企画でも、営業でも、特に経営戦略の方向性を決めるといった重要な局面では、財務諸表や会計数値を使った指標の分析が不可欠になります。

 例えば、新規の取引契約を締結する、将来性の不透明な会社を買収するといった場面では、その会社の財務諸表を分析して、収益性や財務的安定性、成長性をつかむ必要があります。財務諸表は労使間の賃金交渉の場でも利用されます。 

 しかも、この会計の知識は役職が上がるほど必要になります。経営者は経営環境に照らして自社や自社グループの全体像の把握が常に求められますが、それを表すことができるのは、唯一(連結)財務諸表をおいて他にないからです。

 わずか数枚のペーパーで巨大企業の全貌を表わすことができのは、実に驚くべきことだと思いませんか。最低限の会計知識とその有効な活用方法を、是非この研究会で学びとってください。

・公認会計士や税理士などを目指している方

 

 受験される方は、日々、会計基準の内容を学んでいることでしょう。しかし、より重要なのは現在の会計基準とは異なる見解との比較検討だと思います。出来上がった会計基準自体を記憶することに目を奪われがちですが、それは選択肢の1つにすぎません。理論だけではなく、政策的な要因で決まる場合も多いのです(会計基準は、実に多くの利害関係者が喧々諤々の議論を重ねた末に設定されます)。

 そのため、色々な見解を理解し、その背景にあった事案への対処の仕方を学ぶことが重要です。会計基準は何らかの経済事象に対応するために開発・改正される場合が多いからです(その最たるものが会計操作でしょう)。現在の会計基準も環境が変われば、いずれ変更される運命にあります。意味もなく変更内容を記憶するのは徒労です。大事なのは、時代を超えて変わらない会計の核心を自分なりに掴み取ることではないでしょうか。眼光紙背に徹した会計プロフェッションの直感を鍛えることと言い換えられるかもしれません。

 受験勉強からは得られない、より掘り下げた内容を是非一緒に議論しましょう。

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